複数の異性からモテ、楽しそうな人生をSNSにアップしまくるリア充、一方で仕事もなく引きこもり、禁欲生活を送る下級国民。なぜこの差が出たのだろうか。
その1つには団塊の世代の存在がある。団塊の世代が中年となった時不況が来た。この時に終身雇用を守るために、団塊の世代は既得権益を守り若手が犠牲になった。
この時、大卒と非大卒の間で大きな差が開き、上級国民と下級国民に分断が起きた。上級国民国民は金にも異性にも恵まれ、下級国民は禁欲生活を送る。
さて、本書はいつも通りの橘玲節が炸裂している。いかにも炎上しそうなテーマだ、大卒、団塊の世代、上級、下級、一夫多妻、セックス格差。これらテーマをロジカルに展開する様子は心地よい。
タイトルにも書いたが、団塊の世代が引退した今、やっと働き方改革ができるようになっただろう。一方で問題は年金問題に移行しただけだ、原因は団塊の世代。
炎上を狙った本であるため賛否両論は別れるだろう。しかし、どれも嘘ではない。橘玲や藤沢数希ファンの方には是非おすすめである。こんな文章書けるようになりたいなぁ。
- 作者: 橘玲
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2019/08/01
- メディア: 新書
- この商品を含むブログを見る