仕事をクビになった女の子が株に興味を持ち、億を稼ぐトレーダーになることを目指して頑張る物語。マンガの合間に株取引の説明が入り図解も多く、理解しやすい構成となっている。著者の安垣理氏は自身の20年以上の株式投資の経験から本書以外にも入門書を多く執筆している。
まず衝撃だったのは株の売買金額は必ずしも決まっていないということ。それまで私は、株価はその時点においては一定の金額だと思っていた。例えば午前中には1000円で買えた株が、株価変動により午後には1050円でしか買えないというようなものだと捉えていた。しかし、指値注文という自分で売買金額を指定できる方法があることが分かり、自分で売買金額を決められるなんて面白いなと興味が加速していった。
ファンダメンタルズ分析、テクニカル分析、板情報、決算短信、PER、PBR、ROE・・・。前言撤回!理解できないじゃないか。分析方法がたくさん載っているが株取引をしたことがないと実感できない。私はここで本を閉じ、株取引を始めてみることにした。実際に取引を行う中で損も得も経験したが、それまでと比べて経済ニュースがより鮮明に頭に入ってくるようになった。
私は株取引を始めてはや一年になる。今でも分析方法について全て理解できているわけではない。それでも、他の入門書に比べればマンガが萌えテイストなこともあり、読みやすい。株に興味を持っているけど踏み出せない人、本書を読んで株の世界へ踏み出そう。やってみて分かる世界がそこにある。

- 作者: 安恒理
- 出版社/メーカー: 新星出版社
- 発売日: 2017/06/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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