「札幌一番塩らーめんの魅力と奥深さに今日も翻弄されていく」
著者がインスタントラーメンの研究を始めたのは小学校二年生の時だという。
その結果、札幌一番塩らーめんはカルボナーラ風になり、カレー味のマルちゃんソースやきそばはパリパリウィンナーと卵焼きを乗せた。
研究熱心な著者は、お父さんのお土産の定番である吉野家の牛丼や崎陽軒のシウマイ弁当の美味い食べ方まで網羅するに至る。
このレシピは、小学生の時に好きだったものをアレンジし続けてた集大成なのだ。
各国料理に、札幌一番塩らーめんを使っただけと思ってはいけない。
この味は札幌一番塩らーめん、冷蔵庫の残り物、調理時間10分でないと成り立たない。
わたしが小学生の頃、インスタント食品を一流料理に仕立てるマンガがあった。
影響を受けた私は永谷園のお茶漬けでインスタントラーメンを作ってみたりしたが、いつの日か興味を失っていた自分を思い出した。
小学生の頃の夢よ、もう一度。
今なら簡単に出来るのだ。