(又吉)「類くんは、どうせだめだからって腐ってないのがすごい」
(栗原)「そうゆう訓練をしてきたからでしょう」
イギリス人とのハーフで日本とNYに住み、話すのは日本語と英語、14歳でメンズNON-NOなどファッション雑誌のモデル、⒚歳でパリコレ出演、Perfumeや又吉先生と友達で、映画やバラエティーで活躍する。
絵に描いたような成功の人生を送る栗原類は発達障害とゆう特徴も持つ。
その特性ゆえに実際の人生は成功とは程遠く、しくじり先生に呼ばれていないのが不思議なくらいだ。
俗にいう発達障害は、「日常生活で学べることを人に教えてもらわなければ学べない障害」とも言えるとも思う。
この本で注目してほしいのはここだ。
彼は相手の表情からの気持ちはわからず、「自分が痛い思いをしている」の「今が痛いの状態である」ことすら気が付かない。全く勉強をせず高校受験に失敗しても、「覚悟はできている」とピントがずれたことを言い母をブチ切れさせる。
彼の母は早くから「自分では学べない」点に気が ずき、徹底的に常識を教え込んでいくことになる。
栗原さんは感情が理解できないので、映画を止めながら、母が役者の感情を徹底的に説明する。多くのパターンを認識させることで相手の気持ちを「覚えさせる」のだ。
この本ほど子育ての参考になる本はないと思う。
「他人からどう思われているのか」の自分目線は関係ない。「他人がどう感じているのか」の相手目線が必要なのだ。
レッテルなんざ貼りたいだけ貼りやがれ。
自分の道をいくためには相手を思いやることが大切なことに気が付くこと請け合いです。