本書は、あらゆるビジネスの基本の「5S」の整理、整頓、清掃、清潔、躾を基に、企業に定着していくことで商品の品質向上や、安全の確保、業務効率の改善や人材マネジメントなど、あらゆる悩みが改善されていくというテーマに沿って説かれていく。
まずは「いらないものを捨てる」基準を作る。1度処分したものがまた使う機会がでてきたとしたら、それは”たまたま”である。たまたまのために場所を確保しておくのは無駄でしかない。捨てる時に「いらない気がする」なんて曖昧な理由で捨てるのもダメ。曖昧さは敵であり、機械的に捨てられるルールを定めればよい。それが自分の決断力の向上につながってくる。
そうやってものを処分することによってスペースが広がり、作業効率が向上していく。それには物理的なスペースもそうだが、脳内スペースも広がり、思考能力も高まる。
整理整頓とか清掃とか、なんとなく重い腰を上げる感じがするだろうが、突き詰めれば10秒でできることばかりである。項目をリストアップしておいて、少し時間が空いた時にその中でできることを探す。テーブルを拭く、換気する、ゴミを拾う。これら全て10秒でできることであり、隙間時間でこなせばよいだけである。
このように本書で紹介した「5S」というのは、トヨタの現場をはじめ、多くの成長企業で実施されている。ぜひとも身につけ、しっかりと環境を整えることで、行動が生きてくる。ならば実際に取り入れてみようではないか。
トヨタ流「5S」 最強のルール ~生産性“劇的向上"ノウハウを2時間のストーリーで学ぶ~
- 作者: 原マサヒコ,ざしきわらし
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2018/03/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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