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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】行動に対する新しい解釈『賢者の書』

スティーブ・ジョブズ氏の有名なスピーチで「点と点を最初から結ぶのはむずかしいことです。後に振り返ったときに初めて、点と点を結んでいた線が見えるのです。だから、いま一見無関係に見える点もいずれは自分の人生の中で大きな線でつながれることを信じなくてはいけません。」という言葉があり、心に残った人も多いと思います。

本書にも類似した面白い例えがありましたので紹介します。

一枚の巨大な絵のパズルがあります。その絵には星もあれば、真っ暗な宇宙、太陽、草木、あらゆる動物が描かれています。多彩な色が使われた絵でした。この完成形を『夢』とします。人間は一つ行動すると、ピースを一つもらえます。当然、一つのピースを手に入れただけでは、到底、絵の全体像を思い描くことはできません。行動の結果手に入るものは失敗でも成功でもなく、絵を完成させるために不可欠な1つのピースになります。その絵を完成させたときに、自分が手に入れたピースの1つ1つがどこでどう使われているのかを見て、ようやくわかります。ああ、あの辛い経験がここに使われているんだな。あの大失敗の1つのピースはここに使われているのかと。

そして、集めたものは自分の力で組み合わせないといけません。行動してパズルを集めて、自力で組み合わせて絵を完成させていく。その絵に具体性が生まれた時、それを『ビジョン』と呼びます。自分の人生で起きたこと、その物事が自分にもたらすメッセージを解釈しなければなりません。

書物には「大切っぽいこと」は沢山書いてありますが、決して自分の人生にとって必須の「大切なこと」ではありません。自分の人生にとっての大切なことは、自分の人生で起こること、また自分で行動を起こすことでもたらされます。そのメッセージを意味あるものとして、ワンピースとして自分が受け取れるかどうかです。

つまり、行動してもたらされるものはワンピース。ひとつなぎの大秘宝ということです。
スティーブ・ジョブズ氏と喜多川泰氏と尾田栄一郎氏がつながりました。ウィーアー。

賢者の書(新装版)

賢者の書(新装版)