本書は、著者ホリエモンこと堀江氏が世界を訪れて自分の目で見てきた、各国が変わっていく様子を記した書籍である。各国に対するビジネスチャンスのアプローチ方法など意見されており、今後海外でのビジネスを狙っていく方にもオススメである。
世界を俯瞰して思うことが、日本はかつての力を失った。ジャパンマネーで世界を席巻したのは、ひと昔も前のことだ。日本は他国よりも断然インフラが整っている。失業率は高くないし、娯楽も豊富だ。楽しいことはいくらでもあるのに、ぐちぐちと小さなことで悩んでいる。僕たちはもっと人生を楽しんでいいのではないだろうか。
さらに、日本人は仕事でもプライベートでも、楽しさを自分たちでプロデュースしようというノリが薄いようだ。東京マラソンなどは、いい感じだけど、もっと盛り上げれるはずだ。2020年の東京オリンピッックは、成熟化が進み、国全体がお祭りを楽しめる状態になるのを期待したい。
また、日本は「ジャパンクオリテイ」「職人気質」といわれるように日本の技術が、無条件で海外に、それもスピーディに売れる時代は終わった。ニッチな市場を狙うなら企業や組織ではなく、個人で世界にうって出た方が断然早いし、結果が出やすいのだ。
本書で著者はどんどん海外に出ていくように促している。僕たちに行けない場所はもうない。世界がグローバル化して、もう国外だとか国内だとかという区別する意味はなくなろうとしているのだ。ならば、世界は超えなくちゃならない障害だらけという、勝手な思い込みを解き、どしどし海外に出て質のいい体験や楽しみに出会うことこそがグローバル時代の旅の醍醐味ではないか。
- 作者: 堀江貴文
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2016/03/25
- メディア: 単行本
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