世界は今後10年、人工知能、グローバル化により、激変すると言われている。世界50億人がスマホでつながり、さらにそのネットワークに人工知能(AI)がつながる。そして、ほぼすべての知識がネット上に蓄積される。
AIは単純作業や正確に処理する仕事を得意としているため、近い将来現在ある多くの仕事が消えていく。本書では、AIに取って代わられる仕事が1位から45位までランキング形式で掲載されている。
ランキングをみてみると、経理、銀行窓口、医療事務などの単純な部類の「事務」が、機械化代替え率99%と上位に挙がっている。
このような状況の中、生き抜いていくためにはどうしたらいいのだろうか。
まずはAIが苦手としていることを知る必要がある。
想定外の事態(予測が難しいこと)への対応や最終的な安全確認は、人間に任せたほうがうまくいくと考えられている。
例えば電車の運行に関する仕事の場合、電車の運転士は早い段階でAIに取って代わられる仕事と予測されている。車掌は運行中の急病人の対応等あるため、生き残る仕事とされている。
あなたの現在の仕事は10年後も生き残るだろうか?
先程の例でもわかるように、激変の世界でも生き抜くために必要な力、それはコミュニケーション力である。
コミュニケーション力は将来のためだけに備える能力だけではなく、現在でも仕事はもちろん、生きていく上で必須の能力の一つである。
本書で紹介するコミュニケーション力を伸ばす方法、それは「ナナメの関係」で
ある。
「タテの関係」や「ヨコの関係」というのはよく聞くが、「ナナメの関係」とはとても興味深い。コミュニケーション力に自信がない人や将来に不安がある人は是非本書を読み多くの「ナナメの関係」を築くことが、生き抜いていくためのキーとなることは間違いないだろう。
本書は、都内では義務教育初の民間校長となり教育改革実践家である、藤原和博氏が問いかける「人生の教科書」決定版である。
10年後、君に仕事はあるのか?―――未来を生きるための「雇われる力」
- 作者: 藤原和博
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2017/02/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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