HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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小さなことから『なめらかなお金がめぐる社会。あるいは、なぜあなたは小さな経済圏で生きるべきなのか、ということ。』

 

まず「なめらかなお金」とは何なのかと、思い本書のページをめくった。最後にはその答えがわかる。

最近の会社の傾向として若手社員の離職率の高さというのが問題視されている。原因の多くはお金を稼ぐということに意義を見出していないことがある。そういった若手社員に対して、その仕事が社会でどのような形で貢献しているのかとか、会社としてどんなところを目指しているのかといった内的欲求を見極めさせることが課題である。

また、中堅社員になってくると会社に依存してしまい、入社時は「自分は会社を変える」とか、意欲に満ちていたはずなのに、黙っていても給料が振り込まれる感覚が当たり前になって、いつしか依存してしまっているケースがほとんどだ。

では、会社に依存しない生き方とはどういうことか。それは、収入源を1つに限定しないという稼ぎ方だ。複数から得るフリーランス的な収入方法で「ここは違ったな」と思えばすぐに避難することができるようにしておくことが大切である。それこそがクラウドソーシングの活用するときだ。

だが「クラウドソーシング使って食ってけないじゃん」と、思うかもしれない。クラウドソーシングで月に30万稼ぐ人は滅多にいない。だが、ここで重要なことは月5万円、10万円と稼げる人が増えたことで、僕らの収入の選択肢(=避難場所)を増やせるようになった、ということだ。

僕もこうやってサラリーマンとして1つの会社からしか給料を得ていない。もしかすると、会社に依存してしまっているかもしれない。これからは少しづつでいいから複数から収入を得るスキルを身につけたほうが、いざというときの保険になるだろう。

「なめらかなお金」とは、小さなことで、小さい金額で稼いでいくお金のことだといっている。