「polca」、「CAMPFIRE」、「BASE」、「paperboy」、「リバ邸」これらのサービスについての話題を耳にしない日は無い。これらを提供してきたのが本書の著者の家入一真氏だ。本書は家入氏による新しい経済の姿、小さな経済圏での生き方が記されている。
マズローの欲求五段階説というものがある。生理的欲求、安全欲求、所属と愛の欲求、承認の欲求、自己実現の欲求欲求はこの五段階を踏み変化するということだ。社会が成熟している日本では最終段階の自己実現の欲求を目的とする社会になってきている。つまり「自分らしく生きたい」という人が多くなってきているということだ。
「自分らしく生きたい」と考える人が多くなり、良い大学、良い会社に入りたいという考えは少なくなってきた。つまりは大きな経済圏で生きる必要が無くなってきた。これからは小さな経済圏をうまく使い、生きていくことが「自分らしく生きる」近道である。
本書を読むことで、自分らしく生きるための考え方、お金の使い方を知ることができる。今現在大きな経済圏で生活し、社会の理不尽に耐え「大人ってこういうことだ」など考えている人は今すぐ本書を読もう。
やりたいことがあるけどお金がない。だったら「CAMPFIRE」を使えばいい。売りたいものがあるけど店がない。だったら「BASE」を使えばいい。居場所がない。だったら「リバ邸」に行けばいい。自分らしく生きるための足枷はもう無くなった。家入氏の前では全ての言い訳は通用しない。
なめらかなお金がめぐる社会。あるいは、なぜあなたは小さな経済圏で生きるべきなのか、ということ。
- 作者: 家入一真
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2017/08/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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