正義感が強く、忖度など考えない花咲舞。舞と組織の上からの圧でいつも板挟みになる、舞の上司の相馬健。2人の名コンビの他にも、紀本など登場人物1人1人が魅力的なキャラクターで面白かった。
また、物語の途中とクライマックスで、産業中央銀行(花咲舞は東京第一銀行)から半沢直樹 が登場し、いつもの半沢劇場を展開するのも痛快だった。
花咲舞の所属する部署だけのお話かと思いきや、東京第一銀行という大組織の闇にまでダイナミックにスケールアップしてゆく展開はさすが池井戸潤先生!
TVドラマでも現在放送中の『花咲舞が黙ってない』。おすすめの1冊です。
花咲舞が黙ってない
作者:池井戸潤
発売日:2017年9月5日
メディア:文庫本