本書は「中小企業を個人買収して、資本家になる」ことへのススメである。ところで、子供に「資本家って何?」と聞かれた際に明確に答えられるだろうか?
まず、なぜ起業はやめておくべきか?この説明に半分近いページが割かれる。「成功率は0.03%(1,000社中997社が失敗)」「ゼロからイチに辿り着く前に力尽きる」「成功する起業家は"特別な人"」など。
では、どうするべきか?「個人M&Aをしましょう!」「中小企業を個人買収して、サラリーマン時代のOJTを取り入れて、役員報酬や会社の売却代金を手に入れましょう!」という構成だ。
『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 会計編』という続編も出版されている。続編はまだ未読であるが、本書もそうであるようにファイナンスについて明瞭な内容になっていると想像する。
最後に、資本家とは「配当や売却益をあずかる人」のこと。対は、労働者「給与をもらう人」である。