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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】とうとう発見!これが内向的な人間の強みだ!『内向型人間が無理せず幸せになる唯一の方法』

 皆さんが、「内向的」という言葉を聞くと、どのような考えが頭に浮かぶだろうか?「しゃべり下手」?「恥ずかしがりや」?この本は、内向的な人間といわれる人々に光を当てた本だ。僕自身、遺伝子検査や性格検査をやってみると、内向的な人間だという結果がよく出る。それだけ、人付き合いが苦手なのだ。この本は、僕のような内向的で物静かな人間にとって、バイブルだ。思慮深い人が持っている強みを、ずらっと列挙している。僕は、この本に救われた。今回は、この本について、紹介していこう。

 まず、僕がこの本で一番注目したのが、「そもそも内向的な人ってどんな人?」という「内向的の定義」だ。そして、このことを話すと、大体の人は口をそろえて「そうなの?全然知らなかった」というのだ。つまり、みんなが考える内向的な人というのは、恥ずかしがり屋で口下手でコミュニケーションがうまくない人を想像する。しかし、この本によると、全然違うのだ。筆者は、「外の世界に対して敏感で、自分の内側に興味がある人」と紹介している。ここがまず面白いところだ。筆者は、この本で、内向的人間の定義から紹介している。そして、「内気」と「内向的」という違いにも着目している。なので、ここでまず皆さんが考えが変わるだろう。

 そして第二に、内向的な人の強みを列挙している。私が興味を惹かれたのは、「内向的な人間は、思慮深く、洞察に優れている。そして、創造的だ。」という点だ。僕は、自分が思慮深いだの、洞察に優れているだの、自分自身に言うつもりはない。しかし、この記述を読むと、少し肩の荷が降りたような感覚になった。僕は、人と関わるのが苦手で、何かあるとすぐに考え事を始めてしまう自分にちょっとしたコンプレックスを抱えていたからだ。しかし、この記述を読んでからは、自分は自分でいいんだ、と認められるようになってきたのだ。つまり、このことから、内向的とか外向的とかというのは、コミュニケーションスタイルも含めた単なる違いに過ぎない、問うことが言えるのだ。

 著者であるスーザン・ケインは、ライターだ。プリンストン大学を卒業し、ハーバード大学ロースクールを修了後、ウォール街の弁護士になる。ライターになった後は、多数の企業でコミュニケーションや交渉についての講演を行う。TED talkにも出演している。

 繰り返すが、この本は、内向的な人間だと自負していたり、コミュニケーションに苦手さを感じている人にはうってつけの本だ。それと同時に、外向的な方々にも、内向的な人間について学べる、良書だ。ぜひ、ご一読してはいかがだろうか?

参考文献
スーザンケイン(2020)『内向型人間が無理せず幸せになる唯一の方法』古草秀子(訳) 講談社