著者はよく「どうしてそんなに幸せそうなんですか?」と聞かれるという。確かに著者の印象はいつも笑顔で楽しそう。著者から見ると、誰もがどこか疲れていて、感情をオフにする事で自分を保っているようだ。人はいつも無いものに意識が向き、常に心が満たされない。自分に有るものに気づき、感謝できたら日常の景色も変化していく。
著者は20代の頃から対談番組をもち、出会った超一流の人たちは、誰もが余裕を持って周りを見られる整った心の持ち主であり、思い遣りと丁寧さがあるそうだ。人を思い遣るためには、心身ともに健康で整い、余裕があって機嫌が良い状態だからこそできること。しかし、著者は元々、常にせっかちで雑。突然のことにはパニックになり対処できず、忘れ物もひどい。意識も1秒ごとにあっちこっちいってしまうため人の話も聞けず、歩いても道端の草花や空、雲に感動して目的地になかなか辿り着けない。
そんな著者にとって「丁寧」は、一番遠く難しいことだが、心がけることでどんな変化が訪れるだろうと思い、ゲーム感覚で行なったら人生が変わったという。丁寧に動作すると感謝が生まれ自分の気分のマインドセットができ、外部からのネガティブな影響を受けないそうだ。本書では、丁寧道の本質やその仕組み、上手くいくポイントが書かれているため、本書から学び実践すれば自分の機嫌をアウトソーシングしない人生が送れるのだ。