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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】人に与えられたものは「今」しかない。『ステートファースト 幸せな成功者になれる「頑張り方」革命』

ステートとは、「感情状態」のこと。つまり、「今どんな感じっすか?」ということだ。
日本人の特性として、「生真面目」というものがある。
それは得てして、
「苦しんだ先にこそ成功がある」
とか、
「成功の為には、犠牲や我慢が伴って当然」
といった類いの、あまり「ご機嫌」とは言えない状態を許容することを前提としているのではないか。
著者も、「自分に鞭打って、己を追い込んで成果を出す」ことを成功体験としていた一人であった。
しかし、ドイツ、ベルギーの現地組織に赴任した九年間が転換期となった。
「なんでいつも日本人は不機嫌なんだ? 笑わないんだ?」
「なんで日本人は忙しそうに、いつもフロアを走っているんだ?」
「日本人は遅くまで仕事して、家族はなんとも言わないのか?」

なるほど、思い当たる節もアリ。
日本人から見た彼らは、働かない、根性なし。
だが、自分自身や家族第一主義である彼らからにしたら、我々日本人のことは理解出来ないのだ。
どちらが100パーセント正しいのか、ということではないが、少なくとも著者が彼らから学んだことがある。
それが、良いステート、つまり「いい感じ」でいる方が、集中力が高まり生産性も上がり、行動力が増える、ということだ。
日々幸せなステートでいよう、というのは、「快楽を優先して目標そっちのけ」になれとのことではない。良いステートでい続けることで、行動量を増やすことを意図している。
さて、では、その状態に導くにはどうするのか?
本書は、ステートファーストを誰もが実践出来る様に解説してくれている。

日々良いステートでいれば、人・仕事・お金・情報・運が寄ってきてくれる。
これは、海外赴任時に得た著者の実体験だそうだ。
成果を出すドイツ人の同僚たちは、「常に良い感情、幸せな感情でいる」ことを最優先していた。そこで、「我慢体質」という間違った思い込みに自ら気付いたのだった。

自分の機嫌は自分で取る。
ステートファーストの考え方。
これが貴方の今を変えてくれるかもしれない。
少なくとも、私はなんかヤル気が出たよ!

ステートファースト 幸せな成功者になれる「頑張り方」革命
作者:玉本 潤一
発売日:2020年1月12日
メディア:単行本