NewsPicksパブリッシングが出している本を片っ端から読んでやろうということで三冊目。単行本サイズで300ページ超と結構長そうだなと思っていたが、50ページ程で断念した。読み切ってないくせに書評していいのかという気はするが、そんな奴のコメントも逆に参考になるのではと思い直し書くことにした。
本書はハッサン・ダムルジというビル&メリンダ・ゲイツ財団の副ディレクターが著した本だ。中国やアメリカなどの大国を始めとして多くの国がナショナリズムに走る中、各々が「世界市民」となる一つのグローバル国家を建設できないかというマニフェストを掲げている。まさしく副題の通り「国家をアップデートせよ」というわけだ。
読むのを断念したのは、ひとえに私の視界の狭さが原因だろう。たしかにグローバル国家という思想は素晴らしいと思う。国家同士が争うのではなく、感染症や貧困のような共通の敵に立ち向かうべきだと思う。ただ、その理想を目の前の現実に落とし込んで考えることが出来ないのだ。残りの250ページを読み切ったとしても、私の行動が変わるとは思えなかった。つまり私はこの問題に取り組むには未熟過ぎるのだと思う。
というわけで、オススメしたいのは国際問題への関心が高い方だ。購入する前に試し読みすることをオススメする。それを読んでもなお深くまで理解したいと思えたら買うべきだ。「自分にはちょっと早いかな」と思ったら、池上彰さんなどもっと分かりやすい本から入った方が良い。
私もこういう本を読み切って語れるような人になりたい。