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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】情報力は才能である。『情報を活用して、思考と行動を進化させる』

 

気が付いたら情報に左右されている人はいないだろうか?現代社会は情報過多と言っても過言ではないくらい情報に溢れている。情報にアクセスできない情報弱者ではなく、必要な情報を得られずに十分な情報を得ることができない状況に陥っていないだろうか?この本は巷に溢れている情報の中からいかに自分にとって必要な情報を効率的に収集する方法が書かれている。情報収集し整理し知識に変えていくことで自らの能力が高まっていくのである。

著者はまず情報の活かし方について話している。まずは自分の知識を豊かにするための情報収集を行う。その後自分の知識を深めるために組み合わせる情報の選択、その結果生み出される仮説を検証するための別の情報収集を行う。そして、経験を観察・内省したうえで概念・情報化し、自分のためのもしくは他者のための情報として保存することを情報収集のプロセスとして論じている。おそらくほとんどの人は無意識に情報収集は行えているだろう。大事なのは情報をいかに自分の知識として落とし込んでいくかという点である。

論者は例にもれず膨大な情報に圧倒され自分の意見が迷子になるタイプである。気が付くと受け身になっている状況を意識的に変えようと言われても、言うは易く行うは難しだと正直思った。ただ安心してほしい。この本のすばらしいところはどうやったら自分に必要な情報を能動的に入手できるのかと書かれているところである。
まず闇雲に情報収集せず、情報収集する際に目的を持つこと、これにつきるのである。情報収集する際に目的を持つとどこかに寄っている情報ばかりが集まってしまうのではないか?と思われるだろうが、情報は中立ではないと筆者は言い切っている。だからこそ、興味のある情報を多角的にみることにより、その情報から広く深い意味を生み出したり、情報を疑うことにより起こる変化を分析することで全く別の意味合いを見つけたりするのである。

筆者はコンサルタントや新規事業立案のプロジェクトマネージャーなどを経て、新規事業立案や市場調査等を展開する会社を創設した方である。過去から現在の必要な情報を分析し他者を納得させる編集力を使用し、情報を自らのものにしていく。その根底にあるモチベーションは「もし~だったらどんなことが起きるだろう?」という楽しむ気持ちだそう。
まず自分が興味ある情報を選んで接触していくことを意識する。そして、私たちは得るべき情報を選べる立場にいる。これが情報社会で迷子にならないためのTIPSなのかもしれない。よし、これから情報を利用していこう!

 

情報を活用して、思考と行動を進化させる

情報を活用して、思考と行動を進化させる