みなさんの組織では、「今、担当者が不在なので折り返し連絡させて頂きます。_(._.)_ペコリ」ということはありませんか。本書を読めば、会社全体の業務フローを俯瞰し、バックオフィスの業務を最適化する道筋が理解できます。
全体最適化は、以下の3段階で達成できます。
1.まず「従業員」「顧客」という2つの軸で業務フローを整理する。
①「従業員(採用、労務、給与 等)軸」
②「顧客(名刺管理、Webマーケティング、販売管理、見込み客リスト等)軸」
2.次に、①②にかかる情報で会計システムへの連携が必要なデータを選別し、どこまでシームレスにつながれるのか確認する。
3.最後に、1、2を達成するために必要なITツールを各業務に導入して業務全体の効率化を実現します。
この全体像を理解すれば、中小企業でも一人5000円で、大企業の基幹業務システム(数億円)と同等レベルのことが達成可能です!評者は大企業に勤めているけど、数千円でできるのか...マズイ。
とはいえ、「専門的な知識もないし、うちの会社の中の人たちで実現するの難しくない?」と思う方。そんな時は本書に出てくる「IT顧問化協会(eCIO)」に相談だ! IT活用・デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を望む企業に対して中立的な立場で的確な支援ができる組織です。
さて、本書はITやデジタルが仕事に侵入してくるのが怖い方、ITツールを使って全体最適で業務改善したい方におススメです。特に、中小企業でデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する方は必読です!
評者は、「つなげる(システム)ー つながる(コミュニケーション)- 使える(みんなが仕事で便利)」が属人化を打破するポイントであり、これを安価で達成できるのがデジタル化の一番のメリットだと考えます。そして、いずれ誰もがITツールを鉛筆のように使って仕事をする時代になります。その時、自分だけがツール(道具)を使えないことを想像してみてください。今ならまだ、余裕で間に合います! まずは、本書を読むところから始めてみませんか?