どうすれば社員が勝手に育つのか?社長が喉から手が出るほど欲しいその答えは、社内勉強会の中にあった。ただし、勉強会を開けばいいというわけではない。そこには押さえておかなければならないポイントがあった。
勉強会は社内から湧き出てくるもの。社員が受け身であってはならない。そう言い切る作者は社内勉強会のフェーズを8段階に分けている。チーム編成からテーマの選定、勉強会の集客方法など、各フェーズで意識するポイントや注意点など細かく触れており、まさに勉強会を開くための説明書となっている。
私は、著者の言う、参加者をいかに能動的にさせるかという点に強く共感した。参加者にアンケートは取ってはいけない。メモも必要ない。参加者どおしの対話を重視し、意見や価値観を共有するところに力を入れるべきである、という。授業に慣れてしまっている私たちは、特にこのことを注意しなければ罠にはまってしまうだろう。
中小企業の社長向けに書かれた本であるが、一般社員の私にも強く響いた。勉強会だけでなく、会議を開催するにあたっても転用できそうなことを多く学ぶことができた。
社内勉強会、やってみようかな。