私は今週、とある講演を行うことになっている。そのために資料の準備やシミュレーションをしているが、イマイチ自信が無かった。そんな時にこの本に出会った。正に今の私にピッタリの本である。私のように何らかの発表を控えている人や定期的に発表の機会がある人にはもちろん読んでもらいたいし、なかなか人前で話す機会がない人も、この本を読むことで変わってもらいたいと思う。それぐらいエッセンスが詰まっている。
相手に伝わらなければ意味がない。発表の際によくあることではあるが、緊張して早口になってミスをして恥ずかしくて退散をしてしまう。よくあることだが、凄く意味のないことだ。発表者が伝えたいことを伝えられなかったという点もさることながら、一番は目の前で聞いている人の時間を無駄にしたということだ。時間泥棒にならないためにも、しっかりと準備をして自信を持って、目の前の人に伝えよう。
なぜわざわざ発表をするのか。目の前で聞いてくれる人がいる。そもそも、この人達はなぜここに集まっているのだろう。ただ内容を知りたいだけなら、わざわざ会場まで来ずにメールでもチャットでも動画でも事足りるだろうに、なぜ私の目の前に集まってくれているのか。そのような視点を持ち、常に目の前の人を考えて、飽きさせない発表をする必要がある。
本書は堀江貴文氏の著書としては珍しくハウツー本である。プレゼンの技術や心構えを記している。今すぐにでも使える技術があるので、機会があったらそれぞれの技法をぜひ試して自分のものにしてもらいたい。
3分あれば、だいたいのことは伝えられる。なるほど、しかし私に与えられた講演時間は40分のようだ。どうしようか、でも基本は同じである。3分だろうが40分だろうが、まずは目の前の人のことを考えて伝えたい内容を飽きさせずに提供する。そうすればきっと、ゼロがイチになるだろうよ。Good luck!