「日本ではダメだ」
残念ながら多くの医療が日本ではとても遅れている。
HIUの方ならご存じであろうが、実は何十年も遅れている分野が少なくない。
多くの人はそのことすら知らず、世界標準から大きくズレた治療や検査を受け続けている。
自閉症もその一つ。
「トンでも医療」で、何も改善しない息子のことを母親は独学で調べ続け、父親の祖国アメリカでは全く違った現状であることを知る。
クラファンもない時代、母は障害を持つ息子を連れて単身アメリカへ渡り、持ち前の粘り強さでアメリカ人と同様の教育サービスを取り付けていく。
この本を障害児の教育本と思うなかれ。
現状に満足がいかないなら、徹底的に調べつくして行動する。
必要あらばアメリカに移住し、父親がアメリカ人である自分たちにはアメリカ人と同様のサービスを受ける権利があると行政とどうどうと渡り合う。
子のことを思う母親を止められる人間はいないのだ。
この本では忘れていたバイタリティを思い出してほしい。
どなた様も満足すること請け合いだ。