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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】書籍は長めのブログで、事典はツイッターのようなもの『教養は事典で磨け~ネットではできない「知の技法」~』

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本書は、著者が薦める良い辞書、辞典、事典、図鑑とその面白さ、さらに活用法についてまとめられている。これらは一般的に何かを調べたりする際に利用されるものだが、著者は読むと面白い本だと伝えている。なぜなら、インターネットが普及した現在でも、検索するのにはキーワードが必要だが、そもそも思い浮かばないことには、調べようがない。


しかし、事典はたまたま開いたことにより「未知を既知」にかえ、関連することまで教えてくれる。そのため、最初に調べていたものから違う分野に移り、どんどん寄り道していくことが可能なことが素晴らしいところだと言う。


また著者は、一般の書籍は長めのブログで、事典はツイッターのようなものだと面白い例えをしている。本が好きでも、疲れたとき、忙しいときなどは、一つの項目の短い事典は、少し読んだだけでも意味がわかり、眺めているだけでも、頭に入ってくる。そして、本を読むためのウォーミングアップにもなり、その繰り返しが教養になると言う。


このように広く浅く知識を入れることで、「物事を俯瞰してとらえることができるようになり、それが視野を広げ、楽しみの幅も広げる」と言う。そのため著者は、気分転換に辞典を広げるそうだ。


さらに、図鑑は大人にとって欠かせない教養書の一つであると言うが、面白い使い方として、美しい絵や写真はページを切り取り額装し、インテリアにもできるそうだ。普段から写真や絵を見る習慣があると「偽物を見抜く力が養われ、それが生き抜くためのトレーニングにもなる」と言う。


まずは読んで、それから切り取り飾りにする。教養が身につき、また活用もできるとても便利なものだ。本書により、事典や図鑑などについて自分が持っていた概念を覆すことが学べる内容である。