本書は京大に入った3兄弟と、その両親の家庭ストーリーである。
ポイントは3兄弟が京大に入ったことではない。
オヤジさんが実行した「家庭教育」にある。
本書の家庭教育はオヤジさんの「観察力」に裏打ちされている。
3兄弟をよく観察し、それぞれの適性や知能レベルを考え、最適なコンテンツを提供している。
漫画を沢山買い込んだり、
道端で会った人を家に連れ込んだり、
急にキャンプに連れて行ったり、
色々と破天荒ではあるが、
子どもの興味を広げるためにオヤジさんが必死に考え、努力する姿が見えてくる。
忘れてはいけないのが「子どもの興味を止めないこと」
そして「見守る」ことである。
信じて見守る。
つまづいたらサポートしてまた見守る。
子どもが自身で探究していくことに価値があるのだ。
共働きが増えた影響か、なかなか子どもとの時間が取れないという家庭は多い。
だが子どものことをよく観察し、
信じてあげることで大きく成長する可能性が高まるのだ。
現在の日本は、どうも学校教育に多くを求めすぎているように感じる。
だが、学校教育には学校教育の役目がある。
もちろん家庭教育も然りだ。
少しでも日本の教育がよくなるように、
家庭教育から出来ることを少しずつ取り組んでいきませんか?
強烈なオヤジが高校も塾も通わせずに3人の息子を京都大学に放り込んだ話 (一般書)
- 作者: 宝槻泰伸
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2014/08/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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