「バカとつき合うな」。この本で発信したいことのひとつは、「頭で考える前に、まず行動しろ」。誰かと自分を比べて思い悩む時間があるなら、その時間で行動する。自分がバカかどうかなんて、どうだっていい。「考えてもしょうがないこと」のひとつだからだ。
印象深いのは、興味を持ったら、それまで経験のないことでもチャレンジすること。また2度と挑戦できる機会が来るかわからないからだ。
例えば、評者自身、「鮨握り」や、肉の余分な脂や筋を切り落とし綺麗に捌く「肉磨き」に挑戦してみた。
私は、病気で片手が動かない。しかし、たった30分くらい握っていると、片手だけで鮨職人がつくる寿司らしくなったことに驚いた。また、肉磨きはやったことなかったが、人生で二度と味わえないイベントだったため参加。会員制レストランWAGYUMAFIAの料理人から教えてもらった肉磨きは貴重な体験だった。
しかし、この本で「小利口だ」と言われたことがある。それは、女の人と話せないこと。
何度も会っている女の人とは会話できる。だが、初対面の人とは緊張して声が出ず、「嫌われてしまったらどうしよう」というネガティブな発想ばっかりしている。これこそひとつの「小利口」だ。
一番心に響いたのは、「いまそのときに興味があることをやれ。いいと思ったことは、好きに自由に、真似る。パクる。どんどんハマって、どんどん飽きていけ。まるで、子どものように」だ。私の小学校時代は、病院生活だった。一日を送る場所はずっとベッドの上。もう楽しくない、つまらない生活はしたくない。だから、今、自由に動いている。いや、動けている。小学生の3年間を取り戻すために。
- 作者: 堀江貴文,西野亮廣
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2018/10/26
- メディア: 単行本
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