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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】いつの時代も変わらない人間の本質『バカとつき合うな』

この本は堀江貴文氏と西野亮廣氏が世間のあらゆるバカについて語る本ではあるが、「バカ」という言葉を多用しただけの本ではない。本書は常識や偏見に縛られた人生から脱却しいつの時代も変わらず自由に生きるための本であり、そして自由に生きるのを邪魔してくる悪いバカを避けるための本である。

本文では「バカばっかりの環境に居続けるバカ」「人と同じことをやりたがるバカ」などと称して、28つの「バカ」について触れている。身の周りにこんなバカな人はいないか、自分はバカになっていないか、と読者は考えながら本を読み進めることが出来るだろう。

「バカを考えることは、人間を考えることです。」本書の内容を最も端的に表しているのは、序章のこの1文だ。著者の2人が活動を続けていく途中に出会い戦い続けている、そしてこの本で触れられている「バカ」は特定の考えの持ち主でも、特定の時代にのみ存在する人々でもない。どの時代にも、どんな所にも存在する。自分自身の楽しさやワクワクを追求しようとすると必ず何故か邪魔をしてくる人間は総じてバカ、もし不自由を感じているのなら間違いなくそれはあなたの周りのバカのせい、などの鋭い指摘が不思議なことに本を読み進めるごとに腑に落ちてくるのは、まさに「バカ」が普遍的な存在だからなのだろう。

「バカとつき合うな」というタイトルは、誰かをバカにする言葉でも、著者の2人が世間を罵倒する言葉でもない。いついかなる時にも本当の意味での自由を手に入れワクワクした未来ある人生を送ってほしい、という2人なりのエールであることが、本を読み終わる頃にはわかるだろう。

バカとつき合うな

バカとつき合うな