バカと言っても色々意味が広いのだと再認識した。バカは、自分の中にも、外にも存在する。そしてその意味は良いバカと、悪いバカがある。つまり、よく言われるように「人は見たいものしか見ない」で、様々な判断をしているのである。その様な態度で生きる人々に対し、西野氏と堀江氏は「バカ!」という、どぎつい言葉で警告を発しているのである。
時代を切り開くトップランナーには、我々よりも数歩先のことが見えるようで、「バカ!」と喝破しながらも、自分のような轍を踏まないようにと愛のある言葉で、続く人たちを励ましている。
・ 運の善し悪しで偶然与えられた環境を出ろ。そうしないやつはバカだと。堀
・ 無根拠な勘でブレーキばかり踏む人とは仕事が出来ない。西
・ 疑わずに耐えることが良いことだ、と刷り込まれていく。堀
・ 自分はひとりではない、自分にはロジックが味方についている。西
交互に、普通の人が当然だと思いこんで疑いもしない常識をこれでもかとばかりにふたりの視点で論破していく。
そして、最後には、ふたりは「行動」をしていくことでしか、自分の理想に到達できないと悟っている姿は、「普通バカだよね!」と言い合っている。そして、「本物のバカだから普通のバカ」とは、付き合えないんだよね。そう開き直る生き方は、とてもすがすがしいものに映る。
自分の「バカ」悩まされると心当たりのある人にオススメの一冊です。