中高一貫校に入学した主人公は、野球部への入部を希望していた。しかし先輩につれられ、突然入部することになったのは投資部だった。
入学金も授業料もタダ。その理由は投資部に所属する学生が、約130年間極秘に投資を続け、学校の経費を稼ぎだしていたからだった。
先が見えなくても、なぜかわからなくても「なんとなくこの人についていきたい」主人公のようにそう感じる時も稀にある。自然に身を任せることによって、想像もしていなかった新たな世界へと導かれていく。
そこでは自分の人生にとって何かしらの意味があるのではと思えることに出会う。主人公にとっては、それが投資の世界だった。このようなストーリーで、本書は展開していく。
本書のストーリーを追っていくと、自然と投資の極意や、そもそもお金は、いつ誰が作ったのか等、お金の歴史、文明の発達についても学べる。
また、巻末には投資に関するQ&Aが掲載されているため、投資初心者でも知識を得ることができる。
さらに、投資経験豊富な人にとっても、初心に立ち返るべく、投資やビジネスに関する多くの格言が、主人公を通して学べるため、自分の投資経験を振り返り、今後の参考にすることもできるだろう。
お金は「心と心を結ぶコミュニケーション」そう教えてくれた一冊であった。
- 作者: 三田紀房
- 出版社/メーカー: コルク
- 発売日: 2013/09/20
- メディア: Kindle版
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