本書は著者、堀江貴文が2011年に証券取引法違反の疑いで逮捕され、2年6ヶ月の刑務所生活の中で発信し続けたメールマガジンを基に、たくさんのビジネスアイデアを1冊まとめられた書籍である。
人間というのは基本的に動物なので、お金という歴史の中で、つい最近発見されたような欲望は、性欲よりよっぽど弱いものだと思っていたのだが、これがどうも金銭欲が性欲よりも強い人がたくさんいることが分かる。
どうやらお金があれば、ある一定の何か楽しいことがあるのだろうと考えているのだろう。いい車が買えるとか、美女を抱けるとか、タワーマンションの上階に住めるとか。
それが楽しいかどうかは別にして「やりたいことがそれなの?」と、なると首をかしげてしまう。お金を何に使うのか、きちんとしたビジョンを持って努力しているが本当に少ないようだ。
要するに多くは人はただ闇雲にお金持ちになりたいというイメージだけを追っているのにすぎないのではないだろうか。
お金を持っているという安心保証なんてないのだから、いくら預金通帳に入っていようが足りないかもしれないという不安に縛られ続ける。
であるから、未来を見越してお金を貯めるというのは、自分の不安を貯めているようなものなのだと著者は語っている。
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