本書は堀江貴文氏が復刊人となり、また『スティーブズ』のうめ先生が漫画を描き復刊させた、日本とAppleに関する唯一のノンフィクション本である。
本書は上下巻からなっており、上巻の副題がが「禁断の果実上陸編」、下巻が「日本への帰化編」である。
現在ではあたりまえに使っているAppleの製品。いかにしてAppleは日本へ進出して来たのか、否誰がどうやって、日本に持ってきたのか。そしてアメリカのベンチャー企業に振り回される日本の大企業を描いたのが本作品である。
とにかく今回の復刊版で最も良い点は漫画がある点だ。伝記などのストーリー性があるものは漫画の方がよく伝わる。特にスティーブ・ジョブズは活字映えしない、絶対に漫画が合っている。漫画になっているため、活字とストーリーは同じであるが、漫画部分だけであればものの10分もあれば読み通すことができるようになっている。
Appleの本、スティーブ・ジョブズの本はこれまでもたくさん出ているが、日本に焦点を当てた本はない。遠い遠い存在だと思っている人が多いだろうジョブズやAppleが日本人と格闘する姿は非常に面白い。本当に事実は小説よりも奇なりである。

林檎の樹の下で(上)禁断の果実上陸編 アップルはいかにして日本に上陸したのか
- 作者: 斎藤由多加
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2017/11/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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林檎の樹の下で(下)日本への帰化編 アップルはいかにして日本に上陸したのか
- 作者: 斎藤由多加
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2017/11/21
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