本書は「ゆとり世代」「さとり世代」と世間から揶揄され、生まれたときから、”ないもの”がない時代。だから、何かが欲しいと「乾けない」。つまり、そういった世代の方々を「乾けない世代」という。その「乾けない世代」がどのようにして今後、モチベーションを高めながら生きていくかを説いた内容だ。
私もサラリーマンとして日々働いているが、仕事と休みの境目がないと苦しいと感じている。そもそも、自分の幸せと、仕事が合っていない。なぜなら、仕事が楽しくて公私混合になっている人は、”仕事をしている”という意識ではなく、”好きなことしている”という感覚で日々を過ごしているという。たしかに自分でも、仕事は辛いものとして捉えているし、少しでも仕事を早く終わらせてプライベートを充実させたいと思っている。
仕事というのはシンプルな言い方をするならば、それは、他人から感謝されて、お金をもらえることである。一見当たり前のようなことですが、これこそ、どんな時代が来ても永遠に変わらない仕事のルールであり、人から信頼されるということがすべてである。
人類は誕生したときから、群れをなし得て生活してきた。人それぞれが強み、弱みをもっているなかで、いかに補完し合い、強みを活かす方向へ持っていけるか。凸と凹をうまく噛み合わせて、より進化した多様なチームとして機能していけるかが、これからの時代で成功していく鍵になる。
さらに付け加えるならば、そこでモチベーションを下げずに作業してもらえるよう、1人ひとりと会話したり状況を確認したりしながら、なるべくそれぞれがやりたいことと現場での作業が一致するよう、すり合わせていくことが重要な任務になってきた。
このように時代はグローバル化し、目まぐるしく変化し続けるが、その一方で永遠に変わらないことがある。それは、人から感謝され、信頼されて生きて働くということである。時代の変化に対応し、永遠に変わることない「感謝」「信頼」を心に置いていれば、モチベーションを高く保って生きていけるだろう。
モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書 (NewsPicks Book)
- 作者: 尾原和啓
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
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