この本はマイクロソフトでビル・ゲイツの薫陶を受け、誰もが知るWindows95、Internet Explorer3.0/4.0、Windows98のソフトウェア・アーキテクトまで務めた中島聡さんの
時間術をまとめた本である。
Windowsユーザーが当たり前に使う「右クリック」や「ダブルクリック」が生まれた時のエピソードや、ビル・ゲイツとの秘話など
マイクロソフト時代の豊富なエピソードをまじえながら著者が実践してきた時間術を語っているため、最後まで飽きることなく読むことができた。
首尾一貫している主張は、ロケットスタート型になれということである。
具体的には締め切りまでの最初の2割の時間を使って仕事の8割を終わらせ、残りの8割の時間で完成度を高めていくという働き方である。
締め切りが近くなればなるほど、視野が狭くなるし、イレギュラー対応も増えてくる。だから2割の時間でほぼ完成まで持っていく。
時間に余裕があるときにこそ全力疾走で仕事し、締め切りが近づいたら流すことで仕事を安定して続けていけるのである。
いつも仕事にとりかかるのが遅くラストスパートで仕事を終わらせようとする私はページをめくるたびに反省をしてしまった。
本書をきっかけに時間の使い方に対しての考え方が180度変わったと思う。
また、その他にも参考になる時間の使い方や、アイディアを生む思考法が書かれているためとても勉強になる。
今日も仕事が終わらないと眠い目をこすりながら頑張っているあなたにぜひ手に取ってもらいたい一冊である。
なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である
- 作者: 中島聡
- 出版社/メーカー: 文響社
- 発売日: 2016/06/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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