・アシスタントと朝まで徹夜してマンガを描いている。
・好きなことをしてお金持ちになれる夢の職業。
・締め切りギリギリで編集者が原稿を催促してくる。
これらが、ふつうのマンガ家像だろう。
しかし著者の持論は、
一般的なマンガ家論と全くかけ離れている。
・徹夜はしない。でも締め切りは守る。
・マンガ家は誰でもなれる。
・個人の頑張りに成果を委ねない。
どれも著者の考えた理論の上に体系化されたことであり、
奇をてらって言っているわけではない。
業界の慣習に合わせるのではなく、
自分自身で考え、作り上げてきた「成功の方程式」があるのだ。
その方程式の一部を紹介しよう。
・目指すのは「日高屋」のようなマンガ家だ。
「時間をかければいいものができる」という幻想を捨てる。
商売であるからには、常に「店を開け続ける」。
・自己満足に時間をかけるのはムダでしかない。
迷い、苦しみながら作るというは一見かっこよく見えるが、読者にとっては一銭の価値もない。
・「練習」なんていらないからとにかくやってみろ。
いくら練習を重ねても、マンガを描かないこと(作品を作らないこと)には世間は何の評価もしないし、そこには一銭の価値も生まれない。世の中、「やったやつ」がエライんだ。
まだまだ面白い方程式はたくさんある。
本書は、著者がマンガを通して仕組み化してきた仕事の技術(成功の方程式)を、全10章を通して紹介している。どれもタメになる技術ばかりで、ハッとさせられるだろう。本書を読むことで、ビジネスの現場や人間関係において、あなたは強力な武器を手に入れる。
『徹夜しないで人の2倍仕事をする技術三田流マンガ論 ─三田紀房流マンガ論─ 』 (コルク)
- 作者: 三田紀房
- 出版社/メーカー: コルク
- 発売日: 2017/02/06
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