吉田松陰という人物を知っているだろうか?
鎖国時代の真っ只中、黒船に乗って渡航を企み、結果投獄されてしまうが、仮釈放後に総理大臣二名、国務大臣七名、大学の創設者二名を輩出する松下村塾を設立。その後、幕府の老中の暗殺を企み最終的には「安政の大獄」で死罪となった男である。
異端児であるが、『自分の信念』を貫き通す情熱家である。また、かなりの勉強家でもあり、前述したとおり、設立した松下村塾ではとんでもない数のエリートを輩出した。
彼の教育への考え方には学ぶ所が多い。ひとりひとりを弟子ではなく友人として扱い、教えるではなく、ともに勉強しましょうと話したと言われている。
また、彼の言葉に『いかに生きるかという志さえ立たせることができれば、人生そのものが学問に変わり、あとは生徒が勝手に学んでくれる』という言葉がある。知識を伝えるのではなく、生き方を伝える。そんな教えがエリートを輩出する結果を生んだのだろう。
本書の構成は、心、士、志、知、友、死というテーマのもと、彼の言葉が描かれている。
多くのエリートを輩出した彼の言葉はシンプルで情熱的あり、自分の生き方を再度見つめ直すきっかけになるだろう。
他人に流されずに自分の生き方を貫きたい人、自分の生き方に迷いがある人などには是非読んでほしい。彼が命をかけて残した言葉はきっと背中を押してくれるはずである。
覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰 (Sanctuary books)
- 作者: 池田貴将
- 出版社/メーカー: サンクチュアリ出版
- 発売日: 2013/05/25
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (15件) を見る