現在、人類は歴史上最も多くの文章を書いている。
コミュニケーション手段は、電話でなく、メールやSNSによるものがほとんど。
仕事においても大量の書類を毎日作成するなど、文章を書くスキルが必須の時代が来ている。
今回紹介するのは、論文等の長文ではなく、日常で用いるなどの数百~数千字程度の文章の書き方に特化し解説した本だ。
著者は『古賀 史健』ベストセラーの『嫌われる勇気』の著者の一人である。著者がこれまで現場で学び、
20歳の自分に読ませたくて書いた本であるため、非常に実践的な内容となっている。
その内容はHONZ代表の成毛眞氏ものめりこんでしまうほどだ。
https://twitter.com/makoto_naruke/status/806683590151077893
さて、今回はその中から、私が非常に役に立つと感じた、人の心を動かすwebでの文章の書き方について紹介したいと思う。
webの文章の特徴は、ほとんどの読者が最後まで読んでくれない、ということだ。読者は心が動かないと、読むのを放棄する。
ここで、読者の心を動かす技(映画の予告編でよく見る)が3つ紹介されている。
①インパクト優先型
これは、私が今回の文章で用いている技法であるが、冒頭にインパクトのあること、やや大げさなことを書く。
それによって続きを読ませたいと思わせる技だ。
②寸止め型
サスペンスなどの予告でよく使われる方法である。文章の初めで謎を作り、読者に気にならせることで心を動かす。
③Q&A型
読者に冒頭で質問を投げかけ、読者を参加させることによって引き込む。
以上3つの技法は日常的に使え、使うことができる人間と、使えない人間では大きな差が生まれてくるだろう。。
また、心を動かす好感度の高い文章とは、論文などの『説得』させるための文でなく『納得』させる文である。
全くスキのない文章では情報は伝わりやすいが、共感を生むことはできないようだ。
そのために「寄り道」や、「ツッコミ」を入れたり、疑問を投げかけたり等、スキの多い文章にし、
読者参加型の文章を作ることで、人の心を動かすことができる。
これからの時代、ますます文章によるコミュニーションが多くなる。
この本はこれからを生きるすべての人の必読書である。