その名の通り研究開発マネジメントの教科書特にミドルマネジメントのための一冊だ。
評者も研究開発のミドルマネジャーをしているが、本書を読んであたらめて考えたことをここに書こう。
本書の中では研究開発の9つの機能について述べている項がある。詳細は本書に譲るが、営業サポートや製造のサポートや要素技術の深掘、事業領域の拡大、戦略外研究開発などかあげられる。
営業サポートや、製造のサポートはやらなくてはならない仕事なので、意識していないといつのまにかこれらの仕事ばかりになっていく。しかし、本来重要なのは要素技術を突き詰めていき、事業領域の拡大を狙っていくことなどである。改めて研究で大事なことを見直すきっかけとなった。
さらには、戦略外すなわち、アングラ実験である。アングラ実験なしでは、新規技術が作れないというのもまた真である。
他にも研究開発について本書を読めば視座を上げて考えることができる。ぜひおすすめの一冊だ。