矢沢 永吉の自伝集。
彼の作品に"東京ナイト''という曲がある。
メロディーもいいけど、PVもカッコいい。
永ちゃんが冴えないサラリーマンの格好で出ているけれど、オーラが溢れてて、駅のプラットホームで猫背になってタバコを吸っている姿も様になっていてカッコ良い。
そういえば内容あんまり覚えていないが、昔読んだなと思い、「成り上がり」を久しぶりに手にとった。
読むと体中からエネルギーが湧き起こった。そんな本にはなかなか出会えないと思う。あれだけ沢山の人から支持されているのには、理由があるんだと感じた。
永ちゃんはもともと家が貧しくて、中学からアルバイトをしていた。高校を卒業して5万円だけポケットに入れて上京した。最初は、朝から晩までレストランで働いて、キャバレーの余興で歌っていた。反骨精神をもって努力してあれだけの歌手になった。
そんな生き方は見ていてワクワクするし、人を惹きつける。素人当然の寄せ集めバンドから苦労を重ねて"キャロル''になり、人気に火がつくまでは、読んでいてとてもエキサイトした。
読み終わった後も、カバンの中に入ったままだ。キツイことや辛いことがあったとき、パラパラっと読むようにしようと思っている。
そんな御守りみたいな本があってもいいと思う。この本はそんなに難しいことは書いてなくて、一貫していたのは、しんどいことがあって萎縮しちゃダメ。なにくそ、と根性を出すことが大事。
そうするためには、ちゃんと裏付けがとれる目的があること。
その目的に向かって脇目もふらずに努力すること。
永ちゃんの言葉を借りれば、まさに''ハートで汗をかく''ということだ。
