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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】いくらでもダラダラぐせは改善できる。『「ダラダラ時間」をリセットする最新心理学BEST60』

「私はダラダラ人間」だと自覚している人は多いらしい。しかも、その内の半数以上はダラダラが問題であると認め、さらに94%はダラダラが自分の幸福度を引き下げていると考えているのだそうだ。
ダラダラは生まれつきか? 遺伝性でどうしようもないことなのか?
いやいや、生活習慣や考え方によるものであって、それならば行動や思考を変えることによって改善はできるはず。
では、ダラダラしてしまう原因を知って、リセット方法を取得して無為な時間を無くそうではないか。
自分自身の時間をもっと有意義なものにできるかどうかは、あとは気持ち次第だ。
時間は有限である。人生を80年とすると約4,000週間。たったそれしかない時間をどう使うかは自分の勝手だ。
言い訳は要らない。

さて、心理学者である著者は、まず「何故ダラダラとしてしまうのかについて言及する。
・時間が無限にあるとなんとなく思いこんでいる
・選択肢が多いと悩む
・単純なエネルギー(食物)不足
・太り過ぎ
・手間が多いと面倒くさくなる
・自分におかしなレッテルを貼っている
・完璧を図り、却って手が出ない
・失敗を恐れる
・他人の評価を気にする
などなど・・・。
これらの凡そは、殆どが「癖」や「習慣」である。ではどの様にすればそれらを矯正できるのか。
本書ではこれをリセットすると表現して、リセット方法をあれこれと紹介している。その中には、敢えてその「癖」や「習慣」を利用、若しくは肯定してダラダラを克服させる術もあったりする。

私としては、元よりダラダラできないタチなので、そんなに皆さんダラダラしている訳? と意外に感じたのであったが、よくよく考えてれば子供の頃からそうだった訳でもないことに気付く。やはり環境、習慣によって人間は変わるものなのだろう。
そんな私でも、本書の中から学び得たことや、ああ、そうだったね、とか改めて感じることはある。
皆さんにとっても、本書に書かれていることを全て取り入れようとするのではなく、例え一つであっても得心がいけば、本書を手にした意味はあるのではないだろうか。
私にとってのその一つはこれだ。
「ありがたい」を口癖に。

「ダラダラ時間」をリセットする最新心理学BEST60
作者: 内藤誼人
発売日:2023年2月26日
メディア:単行本