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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】そこまで厳しい世界に生きてないけど、仕事がデキる人になりたい『仕事の教科書: きびしい世界を生き抜く自分のつくりかた』

 

 博報堂、ボスコンなどを渡り歩いてきた著者が、仕事におけるデキる人と言われるためのノウハウをまとめた一冊。①仕事をスピードアップする方法、②伝わる文章術、③交渉術、④セルフケアについて簡潔かつ具体的に書かれている。全てとは言わないまでも、誰でもすぐに使えそうなスキルが多く紹介されている。

 私がまず読んだのは、④のセルフケアに関する章だ。著者の輝かしい経歴から、私のようなパンピーには参考にできる部分がないのではないかと思い、取っ付きやすそうな部分から読み始めた。ダウンマネジメントについて取り組んでいたり、食事の時間を揃えるといった手軽にできそうなやり方だったり、意外と親近感を感じることができた。特に印象的だったのは、寝具や家電の値段を1桁上げるという方法だ。中々思い切った投資になるが、生活の質を上げ更には仕事に集中できる環境を作るというメリットがある。例にあるように50万円のベッドはぜひ試してみたい。いつになるか分からないが。

 本書からは離れるが、私が普段心がけている仕事術をいくつか紹介したい。著者のそれとは比べるべくもないが、少しでも誰かの役に立てればと思い恥をかくことにする。①即レスと、②自分から話しかけることと、③守りの部分についてだ。

①即レスはよく言われていることだと思う。即レスな分、内容は不十分だったりする。しかし返事が遅いと相手を待たせることにもなるし、自分自身も返事をしなければとずっと気になってしまう。それに、時間を置いたところで大した内容にはならない。ならばさくっと返信して、相手の質問に答えるようにした方がピントもずれなくて良いのではないだろうか。仕事において非常に重要な、判断力の向上や優先順位の付け方もよくなると思う。

②仕事をしていると、大抵は業務上の会話が発生する。私はそれだけではなく、プライベートな話やちょっとした冗談などを、自分から話しかけるようにしている。多少はぎこちなくても、相手に警戒心を解いてもらうためには効果的だと思う。そして、後でいいやではなく、すれ違った一瞬でも話しかけるようにしている。その人とじっくり会話をする時間は、二度と来ないかもしれないからだ。

③最低限のルールを守る、変なことをしない、ということを心がけている。何を言っているんだと思うかもしれないが、意外とこういうことができてなくて信用を得られない人もいる。何を隠そう、私も20代の頃は本当にくだらないミスを山のように繰り返してきた。遅刻をしない、言われたことはすぐにやる、簡単な内容に思えても1人で抱え込まず周りに相談しながら進める、などだ。できて当たり前レベルのことだが、コツコツと積み重ねるだけでも差が付くと思う。

 仕事が充実すると、自己肯定感も高まるし、徐々に収入も増えて暮らしも楽になったりする。あなたに役立つスキルが、最低でも一つはあるはずだ。仕事をもう少し充実させたい方はぜひ読んで頂きたい。