HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】アンラーニングにも並ぶ重要なこと、思考の柔軟性 『THINK AGAIN』

本書はGIVE&TAKEで有名なアダム・グラントの3作目である。既存の考えを新たな視点から見つめ直すことがいかに大事であるかを伝える、思考柔軟性について考察している。

本書で興味深いのは、再考するために必要な要素は日本人が苦手としていることなのである。まず"愚かなこだわり"を誰もが持つが、それから自由になるには、現在の自分と過去の自分との分離すること、自分の意見と自分のアイデンティティとの分離することである。話し合いにおいて、人間関係で起こる対立は生産性を損ねるが、異なる意見がぶつかり合う理性的な対立は生産性に有益である。(日本では意見とアイデンティティを分離できていないため、理性的な対立ができない)また正確な予想に必要な要素として、知性より重要なことは見解を頻繁に改めることである。(日本だと意見をコロコロ変えたら批判されるであろう)

このように私たちは苦手意識を抱かざるを得ない環境で過ごしていますが、上記を意識する組織を作ることで徐々に変わっていけるのではないだろうか。