昨今、イノベーション創出が叫ばれて久しい。大企業ほど、既存事業の深耕にエネルギーを奪われて、新規事業創造にリソースを割くことが難しい。
知の進化(既存事業)と知の探索(新規事業)を両立するポイントは、強力なリーダーシップであると本書には書いてある。また、既存事業が新規事業創造の足を引っ張らないように、そして、双方の経営資源を融通しあえるように、動かす必要がある。
本書には、数多くの企業事例が登場し、栄枯盛衰を教えてくれる。
生き残っている企業は、両利きの経営をするだけの、経営者の器があるように感じた。
両利きの経営に必要なのは、専門分野の知識でもなく、資金力でもなく、揺るがないリーダーシップ力であることを思い知らされた。
これから、会社経営を考えている方や、新規事業担当になった方は必読の1冊。
- 作者: チャールズ・A.オライリー,マイケル・L.タッシュマン,入山章栄,渡部典子
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2019/02/15
- メディア: 単行本
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