プログラミングについての技術書は数多く出回っているが、プログラミングを使ってサービスをローンチする事までの指南書はあまり無い。この本は、なんとなくWebサービスが作りたい、でも何から始めていいかわからない初心者向けにWebサービスの企画から開発、運用までの流れをわかりやすく書いた本だ。
この本の面白い点は、「Webサービスの企画」にフォーカスしているところだ。◯◯というプログラミング言語は今後将来性がある、などの理由で勉強をはじめたいという人は多くいるが、実際はプログラミングで何を作りたいか、という企画の方が重要である。
著者の和田裕介氏は自身でサービスの企画から開発・運用を手掛けており、人物の画像から、類似したAV女優の画像を検索するサービスなどのユニークなサービスをリリースしている。(例に品が無くて申し訳無いが
また、サービスをリリースした後の運用や監視も、Webサービスを作る上では重要で、作った後にどの様にサービスを軌道に乗せていくかについても記載されている。
メインの開発についてもPerlのサンプルソースコード付きで解説がされており、初学者にも取っつきやすい。
2012年に出版された本なので、一部記載が古い部分もあるが、考え方の根幹の部分は今でも変わらないはずだ。
私も数年前にこの本を参考にして簡単なWebクローラーを作ってみたが、お試しで簡単なWebサービスを作ってみたいという人にピッタリのボリューム感の本である。
もし、漠然と何かWebサービスを作ってみたい、でも何をはじめていいかわからないという方がいれば、この本を手に取ってみても損は無いと思う。
Webサービスのつくり方 ~「新しい」を生み出すための33のエッセイ (Software Design plus)
- 作者: 和田裕介
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2012/11/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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