「麻薬ビジネスの利益の高さと、労働者の能力の低さのミスマッチ」
17歳のガールフレンドと大金の上で自撮り、怒り狂った妻に夫は密告され、カルテルのボスまで捕まった。これがメキシコのシウダー・フアレスなら、家族丸ごと殺されていただろう。しかし、ここはイギリスだった。
人材問題は全ての業界にある。
しかし、麻薬業界は日本並みに人材不足だ。
メキシコでは戦闘で社員(メンバー)が高確率で死ぬが、イギリスでは高確率で捕まる。
どちらも、回転が早すぎて補充がきかないのだ。
この本は麻薬ビジネスを経済学的に分析する事で、どの部分に対策を立てれば一番効果(カルテルにダメージが高いのか)を分析した本だ。
ちなみに、麻薬のオンライン販売は顧客対応がものすごく良いそうだ。レビューもウケる。
麻薬ビジネスは、文字通りビジネスなのだ。
効率と数字、交渉力と最新技術に長けた人間が勝つ。
この本を読むと、これだけ麻薬に犯されてしまうと、合法化して政府がコントロールするしかないことがよくわかる。
合法化反対派の意見は金がかかるだけで、効果はない。
大麻合法化ついて詳しく知りたい方は楽しめること間違いなしだ。