「ゲーム」は否定されがちだ。
特に教育方面になるとその傾向は顕著に見える。
だが、本当にゲームは教育に害なのだろうか。
「ゲーム」について改めて考えてみたく、本書を手に取った。
なぜゲームは駄目で、囲碁や将棋はOKなのだろうか。
なぜスポーツは賞賛され、ゲームは批判されるのだろうか。
ゲームにも「娯楽」と「競技」の二面性があり、囲碁や将棋、スポーツと変わらない。
実際に体を動かすゲームだってある。
明確に理由を答えられる人がどれだけいるだろうか。
またゲームはビジネスや学習に役に立つ。
「ごっこ遊び」もシミュレーションゲームの一種であるし、カードゲームは仮説検証能力や戦略性を鍛えることができる。
さらにコミュニティを作ったり、共通言語としてゲームが働くこともある。
ボードゲームが特に私は好きだ。
ボードゲームは1つ所持していれば複数人で遊べて、コミュニティを形成できる。
1つのボードゲームを共有して使うため、カードゲームのように持っているカードで実力差が出ない。
頭を使い、話しながらプレイするためコミュニケーション能力や、仮説検証能力、戦略性が鍛えられる。
何より、楽しい。
要はゲームの「使い方次第」ではないだろうか。
子どものゲームを禁止する前に、まずは親がゲームをやってみる。
誰かと一緒にゲームをすることで、楽しみながらコミュニティを作る。
攻略サイトを見ず、自らの頭で考えてゲームをプレイしてみる。
ゴール設定をし、クリアのための仮説を立てて行動するという意味では仕事も楽しい「ゲーム」かもしれない。
元々ゲームは好きではあるが、自身の人生に改めて上記のような「ゲーム的考え方」を取り入れて行動してみたい。

- 作者: 小幡和輝
- 出版社/メーカー: エッセンシャル出版社
- 発売日: 2019/05/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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