「成功を約束してくれる秘密の法則などない」
マフィアの世界で表題の働き方だといずれ死ぬだけだとマイケル・フランゼーゼは語り、真逆の方法で駆け上がる。
1980年代から建設、賭博、靴修理のチェーン展開など、裏と表のビジネスを手がけ、週に600-800万ドル(1ドル約168円)稼いでいた。
1986年には、フォーチュンのマフィアトップ50人に選出され、王族と同じ資産があると目されていた。
車の売買で揉めた友人を助けるため、こちらの非は認めないが(認めると殺される)、お詫びの新車を送る。自分の父を怒らせたプロデューサーが殺される寸前になった時には、新しいプロジェクトからの儲けを上納する事で話をそらす。前者の問題はメンツで、後者は金だとすぐに見抜いて対応する。
彼に挑んだ検察官ルドルフ・ジュリアーニ(後のニューヨーク市長)は起訴に持ち込めず敗退した。
マイケルは、やり手!
完全なるやり手なのだ!
ただし、彼の世界に大きな失敗はない。
リストラは頭を吹き飛ばされる事を意味し、赤字は赤いものを自分が流すことになる。
この点は、実例が沢山出てくる。
死なない為には、失敗から学び、どんな時も相手をリスペクトすることだと彼はいう。
この本には当たり前の事が書いてある。彼がいた世界で当たり前が守れなければ死ぬだけだ。
我々は失敗しても死ぬことはない。
目標を定め、効率良く働こう。
自分の道は自分で決めるのだ。
- 作者: マイケル・フランゼーゼ
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2018/04/12
- メディア: 新書
- この商品を含むブログを見る