本書は、拒絶や失敗を乗り越えるというテーマで書かれています。
ここでは、拒絶や失敗の数を減らすことではなく、それらへの対応や解釈について述べられています。
本書ではカーネル・サンダースやシルベスター・スタローンを成功者として挙げ、彼らと他人との差は非常に多くの拒絶や失敗を重ねていること、失敗や拒絶をフィードバックにして様々な方法でアプローチしてきたことであると指摘します。
失敗や拒絶されることを恐れないためには、こられの対処法や受け入れ方を学ばなければなりません。また、物事の成功率を推定し、成功するまでに必要な失敗や拒絶の数を設定することも受け入れるための方法になります。
恐怖がなぜ生まれるのかという問いに対し、「恐怖とは感情であり、人は先が見えず、計画がないものに対して恐怖を感じる」とし、未来に対する不安があると自分が望まないことに考えを集中してしまうことで出現すると考えています。そのためには用意周到な計画を立て、実行することに集中すること。そして、失敗したという結果ではなく行動したという過程を称賛し自分を慰め、そのフィードバックを受け取ったら、すぐに次の目標へ移動することが大事であると説きます。
挑戦すれば、当然、拒絶や失敗がありますが、成功するためには挑戦し、拒絶や失敗と向き合わなければなりません。その時、“どこに集中するか”ということが重要になります。
恐怖心とは自分で作り上げている感情であり、恐怖心以外の具体的な行動に集中していれば、恐怖心が入り込む隙間はありませんし、過去にとらわれることもありません。
“どこに集中するか”を考えることで消すことができます。
行動を起こす前に、自分が失敗したときのことを勝手に想像するくらいなら、計画を立て、目の前のすべきことを具体化して集中して取り組むべきなのです。
最後に、もし、拒絶や失敗に対する恐怖心が生まれたときは、感謝の気持ちで自分を満たすことが最良の方法になります。なぜなら、人間は恐怖心と感謝の気持ちを同時に持つことができない生き物だからです。ぜひ、一読ください。
- 作者: マイケル・ボルダック,堀江信宏
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
- 発売日: 2010/11/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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