本日は『多動力』書評リレー7走目だ。
本書は8章31の項目で構成されており、そのトップバッターに飲食人大学が運営する「鮨 千陽」の例が取り上げられている。
ミシュランガイドのビブグルマン部門に選ばれた名店だが、職人達はたった3ヶ月の研修で店に立つ。
飯炊き3年握り8年と言われる寿司職人の世界で可能なのだろうか、答えは「YES」だ。
情報収集ルートが限られていた時代、寿司職人達は師の技を目で見て盗むしかなかった。飯炊き3年もあながち大げさではないのだろう。
ただし、今は違う。スマホ一つあれば、欲しい情報には簡単にアクセスができる。
現代において情報を独占することできなし、独占すること自体に価値はないのだ。
飲食人大学は10年以上の修行が必要と言われてきた寿司職人の時間を、情報を武器に3ヶ月にまで削り落とした。
暗黙の了解は寿司職人に限ったことではない。むしろ常に私たちの生活の中に潜んでいる。“昔からそうしているから”私たちはこの言葉に何度騙されてきただろうか。
はっきり言おう、暗黙の了解とは“呪い”だ。伝統や先人の教えが今のあなたを幸せにする根拠はどこにもない。これ以上根拠の無い呪いに惑わされる必要は無いのだ。
本書のタイトル・テーマは「多動力」だ。
その力を最大限発揮するためには、暗黙の了解という呪いを解く必要がある。
その報酬は膨大な量の時間だ。
奪われている時間を取り戻すことで、その全時間を“好きなこと”に投下しよう。きっと見える世界は変わっているはずだ。
では、次にバトンを渡そう。
マンガで身につく 多動力 (NewsPicks Comic)
- 作者: 堀江貴文,星井博文,三輪亮介
- 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
- 発売日: 2018/03/01
- メディア: Kindle版
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