一斉を風靡したインパクトありすぎるタイトル、映画を観た方も多そうだ。
その原作本。読後先ず思ったのは、もし自分自身が「この作品で映画を作る監督になったら?」各場面をどう映像化するか。とクリエイティブ魂がモクモク湧いてきそうだ、というものだ。
言い換えればをそのくらい、小説のなかでも場面ごとに実在しそうな映像が眼の前にあふれんばかりに読んだとも言える。(因みに映画を観る前に読んでいる。)
実際実写映画やアニメ映画など様々に二次作品化されているが、当初この作品でマーケティングするなら〜 絵で表すなら〜 漫画なら〜と、あらゆるクリエイターがイマジネーションするのが楽しみだったのではと想像する。
なぜそんなふうに魅力があるのか。
余命が宣言されている主人公の1人、桜良(さくら)。その病気を家族以外の二人の秘密にする、という非日常のシチュエーションから、生きるという意味や友情の意味、恋とは、愛とは、人間愛とは、、、と考えさせられるテーマにぐいっと引き込まれる縦糸。
そして誰しも通る10代のピュアな心情描写のの文章表現力が横糸だ。緊張感を伴う二人称。桜良は主人公を作品内で【秘密を知ってるクラスメイト】くん、【仲のいいクラスメイト】くんなどと呼ぶ。このクラスメイト君が主人公だが、名前はずっと明かされないで作品は進むのが何処か違和感で、だからこそ読者を惹きつける。
また、「彼女の家に行くことを選んだ。 彼女と笑うことをを選んだ。」、、、の場面。ここが好きな読者は多いだろう。クリエイト魂もくすぐられる。
クリエイターはどう作ったかの二次作品検証も楽しみだ。