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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】「QSC + Vで、正々堂々と競合に勝つ。『デキるビジネスマンの掟』

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「QSC + Vとは「クオリティ、サービス、クリーンネス + バリュー」のことで、上に書いた言葉はマクドナルド創業者であるレイ・クロック氏のものだそうだ。
著者の香坂伸治氏は、日本マクドナルドの本部管理職を歴任した後、米国マクドナルド本社に異動して活躍した人物である。
日本マクドナルドを退職後には、クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン株式会社を設立し、代表取締役社長に就任。「クリスピー・クリーム・ドーナツ」を日本に持ってきた男なのである。
そして現在は、ブランド品の買い取りを行なう株式会社銀蔵の代表取締役社長を務めている。
で、何故だか私の古くからの飲み仲間でもある。

本書では、マクドナルド時代からの体験、経験や、教えを基にしたマーケティングに関する書物である。
既成概念を打破してこそ、デキるビジネスマンになれる、と言い、売り場に於ける様々な指標を示す。
お客様が買いたい価格の商品を、きちんと売り場に置くこと。
ロスリーダー(集客を目的として、採算を度外視して極めて価格が安く設定された商品)と、スター商品を用意すること。
ファン プレイス トウ ゴー。つまり、そこに行けば楽しいことがあると思わせる場所作りをすること。

そして、女性で賑わう店には男性がついてくると言い、女性に受け入れられることを重視している。
女性は、同じ値段、サービス、品質であれば、社会的貢献などの何か他の価値や理由のある商品、会社、店舗を選ぶ。
女性は口コミで買ってくれる。良い口コミを生み出すには、より高い満足を考えることで、買いたくなる理由、意味、価値を創造し、具体的な形にしてゆくことである。

大事なことは、「ノウイング ドゥーイング ギャップ」。知っていることと、やっていることのギャップである。
分かっているけどできない。これをいかに無くしてゆくか。
考えるだけ、言葉にしているだけではダメなのだ。

 

デキるビジネスマンの掟

デキるビジネスマンの掟

  • 作者:香坂 伸治
  • 発売日: 2012/06/01
  • メディア: 単行本