「人喰いザメなんて、どこにもいません」
身も蓋もないが、早くもこれが結論だ。
この50年間でサメに襲われて死亡した人は26人(0.5人/年)、落雷で死亡した人は197人(39.7人/年)だとゆう。
海よりも曇りの日に堤防を歩く方が危険だ。
映画ジョーズはウソなのであろうか?
嘘だそうだ。本を読めばあり得ないことがわかる。
しかし、海でサメに出逢ってもSNSにあげようとしてはいけない。
カリフォルニアやハワイでサーフィンをするときにはホホジロサメやイタチサメが、ウミガメと間違えてアタックしてくる可能性がある。日本でも1992年にはタイラギ貝を採っていた人が腰に付けたタイラギごと噛み千切られて死亡している。
専門的な話に疲れたら「わたしの世界サメ巡礼」も、ぜひ読んでほしい。
何せスタートが横浜中華街のフカヒレラーメンの話から始まるのだ。
この人、仕事はサメ観察、食事はサメ料理。
日常生活サメだらけ、サメだけを追い求めているのだ。
一生使わないであろう私達の知らないサメ情報が満載なのだが、この著書は完全に好きな事だけで生きている。
研究者になる人ってこんな感じなんだとわかること請け合いです。
- 作者: 沼口麻子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/05/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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