「普通なんてありません。それは誰かが作り出した幻想です。」
この本は不登校新聞を出している不登校新聞社が、樹木希林、宮本亜門、茂木健一郎、リリーフランキーなどの著名人達にインタビューする形式で書かれている。
インタビューする側も不登校経験者なら、される側も不登校経験者だったり、単なる破天荒だったりだ。
ここに出てくる著名人達は、葛藤を抱えてながら生きている。有名だからと言ってスーパーマンではない。
私の子供達は世間で言うと不登校経験者だ。
娘は給食の初日で嘔吐した。
「なぜ同じ時間に、全員で、同じメニューを、同じ量だけ食べなければいけないのか」
考えたら気分が悪くなったそうだ。
天才だと褒める私を妻は睨みつけた。
そして、小学校二年生から学校には行かなくなる。不登校仲間と遊んだり、20代の女性に混じって料理教室に通い、乗馬クラブで馬の世話をしていた。忙しくて学校に行く暇が無かっただけかもしれない。
1年後くらいに勝手に学校に行くようになった。何しに学校に行くのか?学校なんか行かないでパパとまだ遊んで欲しいと言ったら、妻にやんわりした口調で「バカかよ、テメーは」という内容を言われた。そして、娘には敬語でお断りをされた。
学校に行かないことを私が言えた義理ではないが、医者になって言えることはある。
「学校に何しに行くんですか?」
インターや私立に通う、富裕層の帝王学教育じゃないなら、親が自分と同じ義務教育を強制するなんて無意味だと言うのが私の意見だ。
義務教育なんて行きたければ行けば良いし、行きたくなければ行かなきゃいいとゆうのが我が家の方針だ。
人と同じ事を我慢するくだらなさを考えられる事請け合いです。